医療事務員のブログ

若手医療事務員が日々感じたことを書き残します。

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病床稼働率と医療事務

本来病院は「患者さんを治す」ことが使命ですが、医療機関も利益を上げなければ生き残っていけないので、医業収入を考えざるを得ません。

 

基本的には、外来患者さんの点数<入院患者さんの点数という関係になります。より経営面の生産性を上げるためには、入院患者さんに着目すべきということです。

 

大げさに言えば、外来患者さんを必要最低限に抑え、入院患者さんをたくさん受け入れるのがいいでしょう。

膨大な外来患者さんの対応を行うよりも、入院患者さんを受け入れた方が病院としての収益に直結します。

血液透析など一部の診療科は除きます。

もちろん、地域の中核病院ですので、地域の外来患者にとどまらずたくさん来院されます。

 

当院の先生方にも、上記のようなコスト意識を持ってもらい、入院の可能性がある患者さんの積極的な受け入れをしてもらっています。

 

私の業務の中には、データ分析業務もあります。

経営面を考えると、入院患者数、病床稼働率は重要な数値です。入院患者が少ないと赤字になるのはもちろん、適切に病床運営を行わなければ、うまく病棟が回転しません。

よって、早期に退院支援係(地域連携室)が介入し、病床稼働率を落とさないようにコントロールをしています。

 

病床稼働率

病床稼働率が低いと、収益に響きます。

厚労省より平成28年12月の病院報告が出ていました。

 

病床利用率を見ても、

12月:60.8

11月:76.4

10月:74.0

80%後半、90%以上はないと赤字になると考えています。

ちなみに、当院の目標は95%です。

2016年度の稼働率は94.4%でした。もちろん黒字です。

 

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http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/byouin/m16/dl/12-kekka.pdf

 

 

稼働率低いままで大丈夫?

病院の機能的に、稼働率が上がらないのは仕方ないと思います。

60%とかは機能していると言えるのでしょうか?

 

地域医療構想で病床削減なんかが騒がれていましたね。

医療機関のベッド数を減らして、在宅や介護施設へ受入を図る考えです。

全国でおおよそ20万床のベッドを削減する推計みたいですが、

病院報告なんかで提出している医療機関の情報から精査しているのだとしたら、

機能していない病床を削減するのでしょうね。

だって、稼働率95%の病床を削減しろなんて無茶ですよね。

 

 

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医事課に何ができる??

稼働率を維持するため、直接的に影響を与えることはできません。

しいて言うならば、外来患者さんが「この病院で入院したい」と思ってもらえるような環境に作り上げることですね。

地域包括ケア病棟の検討等で新しい課題が出てくるかもしれませんね。