医療事務員のブログ

若手医療事務員が日々感じたことを書き残します。

改正個人情報保護法が全面施行です

2017年5月30日に改正個人情報保護法が全面施行されます。

現行法の全面施行された2005年月以来12年ぶりの改訂です。

この12年の間に、環境は大きく変わり、スマートフォンなどの個人所有の情報機器の発達普及が大きな要素です。一般の個人が日常的に情報機器を使用している環境になっており、それの合わせて法律も変わっていきます。

 

どこが変わる?

従来になかった概念として

「要配慮個人情報」

「個人識別符号」:特定の個人を識別できるような情報(記号、指紋など)

「匿名加工情報」

「確認・記録義務」があげられます。

 

 

全部は説明しきれないので、「要配慮個人情報」を調べてみました。

 

要配慮個人情報とは?

万が一漏えいした場合に個人に対して回復困難な重大な損害をもたらす可能性がある個人情報。

病歴

身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)

その他の個人情報保護委員会規則で定める心身の機能の障害があること。

「健康診断等」の結果

健康診断等の結果に基づき、または疾病、負傷その他の心身の変化を理由として、本人に対して医師等により心身の状態の改善のための指導または診療もしくは調剤が行われたこと。 

 

と、長くてよくわかりませんが、

つまりは「差別、偏見、不利益が生じるような情報」 ということでしょうか。

これが今回新設されています。

 

病院にある多くの情報が該当すると思います。

ここで気になる文面があります。

 

要配慮個人情報を取得する際には、原則として本人の同意が必要(法17条2項)

通常の個人情報の場合、偶然に取得した場合でも適切に取り扱えば問題ありませんが、要配慮個人情報は取得するために本人の同意が必要のようです。

 

ん??

診察の前に毎回患者から同意を取れと?

一瞬混乱しましたが、

「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」を確認してみました。

患者への医療の提供のために通常必要な範囲の利用目的について、院内掲示等で公 表しておくことによりあらかじめ包括的な同意を得る場合 医療機関の受付等で、診療を希望する患者から個人情報を取得した場合、それら が患者自身の医療サービスの提供のために利用されることは明らかである。このた め、院内掲示等により公表して、患者に提供する医療サービスに関する利用目的に ついて患者から明示的に留保の意思表示がなければ、患者の黙示による同意があっ たものと考えられる。

 

つまりは、患者から保険証を出して、受診を申し出た場合には、本人の明確な同意が無くても同意があったものとみなされます。

 

 

改正の留意点は?

要配慮個人情報や、個人識別符号など、

今まで個人情報と位置づけされていなかったもの

(グレーゾーン)が明確に個人情報として取り扱わなければいけなくなります。

記号や番号等の情報であっても、

個人識別符号として個人情報に該当する場合があることに留意しないといけません。

 

あまり日もありませんが、

職員向けに個人データの取り扱いについて周知を行います。

また、個人情報保護法の改正に伴って、医療従事者向けのガイドラインも改正されているようです。

世の中の動向について常に情報収集はしないといけませんね。