医療事務員のブログ

若手医療事務員が日々感じたことを書き残します。

PPIの処方について

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消化器潰瘍には良く使われる「PPI」

良く使われるだけに査定の対象になりやすいです。

どのような薬なのか、まとめてみたいと思います。

  

 

PPIとは?

プロトンポンプ阻害薬(PPI)は、胃内において胃酸分泌を抑え、胃潰瘍などを治療し逆流 性食道炎に伴う痛みや胸やけなどを和らげる薬

 

よくH2ブロッカーと比較されます。

PPIは効果が1日継続するため、消化性潰瘍の第一選択薬には「PPI」が選ばれています

 

 

※「H2ブロッカー」は、胃粘膜にある胃壁細胞の「ヒスタミンH2受容体」に拮抗することで酸の分泌を抑えます。この拮抗作用は、薬の血中濃度が下がると無くなってしまうため、「H2ブロッカー」は多くの場合1日2回で服用する必要があります。

 

 

長期投与の縛り

基本的には、胃潰瘍で8週間、十二指腸潰瘍で6週間という縛りがあります。

下記の病名があれば、長期投与も可能です。

 

・再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法

・低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

・非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

 

現在販売されているPPIにはタケプロン、パリエット、オメプラール、ネキシウムがあります。

 

タケプロン


胃潰瘍、吻合部潰瘍→8週間まで(30mg)
十二指腸潰瘍→6週間まで(30mg)
逆流性食道炎→8週間まで(15mg)
再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法→長期可能(15mg、30mg)
非びらん性胃食道逆流症→4週間まで(15mg)
低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制→長期可能(15mg)
非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制→長期可能(15mg)

 

パリエット


胃潰瘍、吻合部潰瘍→8週間まで(10mg、20mg)
十二指腸潰瘍→6週間まで(10mg、20mg)
逆流性食道炎→8週間まで(10mg、20mg)
再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法→長期可能(10mg)
非びらん性胃食道逆流症→4週間まで(10mg)
低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制→長期可能(5mg、10mg)

オメプラール


胃潰瘍、吻合部潰瘍→8週間まで(20mg)
十二指腸潰瘍→6週間まで(20mg)
逆流性食道炎→8週間まで(20mg)
再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法→長期可能(10mg、20mg)
非びらん性胃食道逆流症→4週間まで(10mg)

ネキシウム


胃潰瘍、吻合部潰瘍→8週間まで(20mg)
十二指腸潰瘍→6週間まで(20mg)
逆流性食道炎→8週間まで(20mg)
再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法→長期可能(10mg、20mg)
非びらん性胃食道逆流症→4週間まで(10mg)
低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制→長期可能(20mg)
非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制→長期可能(20mg)

タケキャブ


胃潰瘍→8週間まで(20mg)
十二指腸潰瘍→6週間まで(20mg)
逆流性食道炎→8週間まで(20mg)
再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法→長期可能(10mg、20mg)
低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制→長期可能(10mg)
非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制→長期可能(10mg)

 

まとめ

http://www.pariet.jp/pariet/pdf/PRT-F17A.pdf#search='ppi+薬'

こちらの資料が見やすかったです。

 

処方日数の縛りがある理由は、

「ほとんどの消化性潰瘍は8週間または6週間で治るから」だそうです。

難治性の人もいますが、

そういう人は、H2ブロッカーに切り替えて、再度PPIを使用するなどの工夫が必要ですね。