医療事務員のブログ

若手医療事務員が日々感じたことを書き残します。

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入院中の残薬は退院時処方として算定します

先日、DPCの入院係から退院時処方について相談を受けました。

入院中に処方した薬剤に残薬が出て、

それを退院時処方として持ち帰る場合の算定方法です。

今は医事システムで算定だけしているみたいですが、

カルテには何記載もオーダもありません。

それで果たしていいんでしょうか?ということでした。

まずは整理して、点数表を読み解いていくことにしました。

 

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入院料の仕組みについて(DPC)

まずはDPCの入院料についてです。

DPCの入院料算定の仕組みは、

このようになっており、

だいたいが包括評価です。

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つまり、

入院中の薬剤料については、

どれだけ投薬をしても、点数が包括されるということです。

  

点数表のルールを確認

点数表の中身を読んでいきます。

入院料の通知9の部分です。

9 退院時処方に係る薬剤料の取扱い

投薬に係る費用が包括されている入院基本料

(療養病棟入院基本料等)又は特定入院料

(特殊疾患病棟入院料等)を算定している患者に対して、

退院時に退院後に在宅において使用するための薬剤

(在宅医療に係る薬剤を除く。)を投与した場合は、

当該薬剤に係る費用(薬剤料 に限る。)は、算定できる。

これを見ると、投薬に関する費用が包括されていても、

退院時処方を投与した場合は、算定できるといえます。

 

しかし、『残薬』に関する記載がないので、

求めている情報とは違うようです。。

 

残薬についての取り扱いは?

 

もう少し調べてみると、

ネットってすごいですね。

厚労省の通知文書もすぐに見つけられます。

(問10-3)入院中に処方した薬剤に残薬が生じた場合、

在宅でも使用可能 なものについては退院時処方として

医科点数表に基づき別に算定する ことができるか。

 

(答) 残薬に相当する処方を中止した後に、

改めて退院時処方として処方 することで算定することができる。

平成28年3月31日 疑義解釈の送付について(その1)

 

こちらには『残薬』に対する取扱いが書かれていました。

これを見ると、

『改めて退院時処方として処方することで算定することができる。』

とあるので、

入院中のオーダーを一旦中断して、処方し直す必要があるのか?

と考えましたが、

医師の手間を考えると、毎回そんなことはしていられないです。

 

対策としては

とはいえ、

疑義解釈に示されている通り、

カルテに『残薬は退院時処方にしました』

という証拠を残す必要があります。

処方オーダを中断して、再度出し直すのは

意外と手間で、医師からのクレームは避けられそうにもありません。

 

当院では、

退院決定時のカルテに『残薬は退院時処方とする』等

記録を記載してもらうように医局会で周知することにしました。

これで少しは負担も軽減され、

証拠も残るのでいいかと。

 

とりあえずは、医局会で報告して、

反応を見ることにします。

 

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