医療事務員のブログ

若手医療事務員が日々感じたことを書き残します。

適時調査の当日準備する書類と注意点について(入院加算)

クリックすると新しいウィンドウで開きます

適時調査を終えて、細かな指摘部分について院内で検討しているところです。
今回は、入院基本料の加算について書いてみたいと思います。

 

 

 

各入院基本料の当日準備する書類

 

施設基準の確認は、入院料と入院につく加算が中心となります。
特掲診療料も確認されますが、ほんの一握りでした。

 

調査時間も13:00~16:00の3時間だったので、すべての施設基準を確認し、
院内ラウンドまで行うのは不可能なのでしょう。

主要な入院加算の当日準備する書類について書いてみます。


医療安全対策加算1又は2

 

入院基本料の医療安全管理体制と混同しないことです。
医療安全管理部門と医療安全管理体制の医療安全委員会とは別として考えないといけません。

 

この加算は、
医療安全管理者が医療安全管理部門でどのような役割を果たしているかがキーになります。
組織図での位置付けや具体的な業務内容などはしっかり整備しておく必要がありますね。

  • 医療安全管理部門に配置している診療部門、薬剤部門、看護部門、事務部門等の全ての部門の専任の職員が確認できる書類(医療安全部門の設置要綱等)
  • 医療安全管理者が医療安全対策に係る適切な研修を修了していることが確認できる書類
  • 医療安全管理者の出勤簿(直近1か月分)
  • 医療安全管理部門の設置及び組織上の位置付けが確認できる書類(医療安全管理部門が明記されている組織図又は当該部門の設置要綱等)
  • 医療安全管理部門の業務指針
  • 医療安全対策に係る取組の評価等を行うカンファレンスの記録(直近1か月分)
  • 医療安全管理者が、定期的に院内を巡回し各部門における医療安全対策の実施状況を把握・分析していることが確認できる書類(直近1か月分)
  • 医療安全確保のための業務改善計画書及び医療安全対策の実施状況、評価結果が確認できる書類(直近1年分)
  • 医療安全管理部門の具体的な業務内容(医療安全管理対策委員会との連携状況、院内研修の実績、患者等の相談件数及び相談内容、医療安全管理者の活動実績等)が確認できる書類(直近1年分)

 

加算1は専従、加算2は専任要件です。
当院は加算2ですが、専任にしては要件が厳しすぎますね。


院内感染防止対策加算1又は2

 

感染制御チームの活動がポイントです。
どんな活動をされているか、しっかり記録に残しておく必要があります。
巡回記録等は出勤簿と見比べて整合性を確認されます。

  •  感染防止対策部門の設置及び組織上の位置付けが確認できる書類(感染防止対策部門が明記されている組織図又は当該部門の設置要綱等)
  • 感染制御チームを構成する者の出勤簿(直近1か月分)
  • 感染制御チームの医師について、感染症対策の経験年数が確認できる書類(経歴書等)
  • 感染制御チームの看護師について、感染管理に従事した経験年数が確認できる書類(経歴書等)
  • 感染制御チームの薬剤師及び臨床検査技師について、病院での勤務経験年数が確認できる書類(経歴書等)
  • 感染防止対策部門の業務指針及び院内感染管理者又は感染制御チームの具体的な業務内容が明記された書類
  • 標準予防策等の内容を盛り込んだ手順書(マニュアル)
  • 感染制御チームが、定期的に院内を巡回し、院内感染事例の把握を行うとともに、院内感染防止対策の実施状況の把握・指導を行っていることが確認できる書類(直近1か月分)
  • 感染制御チームによる職員を対象とした院内感染対策に関する研修の実施状況が確認できる書類(本年度分及び前年度分)
  • 感染防止対策加算1に係る届出を行った医療機関と合同で行った院内感染対策に関するカンファレンスの記録(直近1年分)
  • 特定抗菌薬の適正使用に係る届出書又は申請書


患者サポート体制充実加算

 

相談窓口に「常時」職員が配置されている必要があります。
適時調査のラウンド時に担当職員が誰もいなければ、要件を満たしていないとみなされアウトです。

 

特に、夜診を標榜している医療機関は19:30頃まで職員を配置しておく必要があります。
17:00までは職員を配置できると思いますが、定時以降の配置は難しいところも多いはずです。

 

この時間のところは、出勤簿を見て整合性を確認されますので、必ずチェックが必要です。
通し勤務でシフト制にする等して常時職員が配置されている状況を作りましょう。

常に配置されていることを確認できる書類を求められますが、
日報を付けておくと確実です。

 

  • 相談窓口の職員の配置状況が確認できる書類(直近1か月分)
  • 各部門における患者支援体制に係る担当者の配置が確認できる書類
  • 患者支援に係る取組の評価等を行うカンファレンスの記録(直近1か月分)
  • 各部門の患者等から相談を受けた場合の対応体制及び報告体制のマニュアル
  • 相談窓口及び各部門で対応した患者等の相談件数及び相談内容、相談後の取扱い、その他の患者支援に関する実績の記録(直近1年分)
  • 入院患者に対し、入院時に当該相談窓口を説明するための文書

 

 

 


まとめ

 

医療安全・院内感染・患者サポートはこれからの病院運営に非常に重要な要素です。
業務内容のわりに点数が低すぎる気がしますね。
日頃から施設基準の内容をチェックできるような体制を作っていきたいと思います。

 

 

施設基準適時調査マニュアル