医療事務員のブログ

若手医療事務員が日々感じたことを書き残します。

JICAのメディカルカードを提出された場合の対応方について

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先日、外国人患者が受診に来られました。

その際、「メディカルカード」というものを提出されましたが、初めて見たものだったので、受付の事務員が困惑していました。

今回はメディカルカードについて書いてみます。

 

 

メディカルカードって?

 

このような用紙で、顔写真と個人情報が記載されています。

技術研修員等の診療に関する証明書と書かれています。

発行元は、独立行政法人 国際協力機構(JICA)です。

 

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裏面には、医療機関への説明書きと、

治療費等の請求方法について書かれています。

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抜粋してみると

本証は日本政府が独立行政法人国際協力機構法(平成14年12月6日法律第136号)に基づいて受け入れた開発途上国技術研究院及び中南米からの日系研究院等(以下、研究員)の受け入れ期間中における疾病、負傷等の診療に要する経費の負担及び支払いに関する証明として発行するものであります。

本証記載の研修員が本証により診療を受けた場合は、その診療の経費を独立行政法人国際協力機構(以下、機構)が右記保険会社との特約により同社を通じ支払ますので、本証の規定により研修員に対し診療してくださるようお願いいたします。

なお、表紙の"NOTICE AND CONSENT TO HANDLING OF PERSONAL INFORMATION"に基づいて傷病名、治療状況等を保険会社及びその関係機関からお伺いすることがありますので、その際はご協力の程よろしくお願いいたします。

 つまり、JICAの研修員については、診療費を負担するから診察してねってことです。

 

 

請求方法は?

 

こちらも抜粋します。

 

以下の3点を送付願います。

①診療報酬明細書

②本メディカルカードのコピー

③振込先指図書

 

送付に関してのお願い

①診療報酬明細書について

診療開始日、診察日、診療内容の概略がわかるものを送付願います。

 

②メディカルカード(コピー)について

受診者本人が携帯するメディカルカードのコピーの添付をお願いいたします。

 

③振込先指図書

診療報酬明細書の余白あるいは別紙にて振込先のご連絡をお願いいたします。

名義人様にフリガナをお願いいたします。

 

どうやら、 

レセプトとメディカルカードのコピーを送れば支払いをしてくれるようです。

今回は、念のためですが、請求書と明細書を発行して同封することにします。

メディカルカードが使えない場合もある

規定に書かれています。

 

本証による診療の範囲及び診療経費の算出ならびに請求方法については、本邦「健康保険法」の規定に準用する。なお初診料等一部自己負担金額についても機構が支払うこととする。ただし、次の場合の診療軽費は、本証を携行する研修員の自己負担とする。

  • 研修員の来日前よりの疾病の療養
  • 研修員の妊娠または分娩にかかる医療処置およびこれらに起因する疾病の療養
  • 美容を目的とした整形および歯の矯正
  • 眼鏡の購入または修理
  • 治療を開始した日から180日を経過した後の同一疾病の療養。

 

これらの場合は、メディカルカードを使用しても機構が医療費を支払ってくれませんので注意が必要です。

 

健康保険を持っていても使える。

健康保険を持っていない場合は100%自己負担です。

もちろん、その自己負担分は機構に請求します。

 

では、健康保険を持っている研修員に関してはどうでしょうか?

 

研修員の窓口負担は無し。窓口負担分を機構に請求できます(3割)

7割分を通常通りレセプト請求します。

これで、しっかりと請求の流れは確保できます。

まとめ

知らない制度はたくさんあるものです。

今後外国人が増えていくので、こういったケースもどんどん発生するのでしょうか?

スムーズに対応できるように体制を整えようと思います。