医療事務員のブログ

若手医療事務員が日々感じたことを書き残します。

良い組織にするための人事制度の3つの基本

「社員の不正を暴く監査役社員の不正を暴く監査役」[モデル:大川竜弥 Lala]のフリー写真素材を拡大

人がよく育ち、職員が定着する組織を作るために、初めに着手するのは「人事制度」です。国による「働き方改革」の流れから、残業時間の削減や、働きやすい職場づくりを推進されている病院も多いのではないでしょうか。

働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ。多様な働き方を可能とするとともに、中間層の厚みを増しつつ、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、働く人の立場・視点で取り組んでいきます。

 

首相官邸:働き方改革の実現
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/hatarakikata.html

人事制度のポイントをまとめてみたいと思います。

 

人事制度の基本は等級・給与・評価制度の3つ

人事制度とは、組織が人事制度を通して職員にどんなことを行ってほしいか、方向性を定めて、目標を達成するための仕組みをつくっていくものです。

仕組みの基本となるのは、等級・給与・評価制度の3つです。

 

(1)等級

等級とは、職員の序列分けをする概念です。
どのように等級を分けるかは、職位によって分けるたり、
〇〇の業務ができる=レベル1
□□の業務ができる=レベル2
という技能による序列分けの方法があります。

まずは、職員の等級を定めることが、人事制度の第一歩になります。

等級が給与、評価制度の指標になるため、人事制度を構築する際には、まず初めに作成する必要があります。

 

(2)給与

やはりお金です。
給与制度を見直すことは、職員のモチベーションに直接つながりますし、採用難や離職の問題も緩和されます。
当院の医療事務でも、長年見直しが行われていない問題があり、今年だけでも10名の退職者が出ました。
ほとんどが給与面での不満です。

例えば、

管理職の部長と、勤続年数の長い一般職員で基本給の水準が同じ。
基本給が他院に比べて低い、比較したことが無い。

これらは大きなトラブルに発展する可能性があると言えます。
職員は不満がたまり、最終的に退職に発展します。
こんな理由で、長年勤めた優秀な人材が退職してしまったなんて情けないですよね。その人材に費やした時間は戻ってきません。
特に給与に関しては、執務考課や面談時には直接言わない人がほとんどじゃないでしょうか。最悪の事態になる前に、給与水準を見直してあげましょう。

 

企業では、インセンティブを設定されているところもあり、
病院でもそのような制度をつくれればいいですね。

headlines.yahoo.co.jp


(3)評価制度

正直なお話、当院の評価制度は皆無です。

「無駄なもの」「面倒な作業」といった気持ちで行っている人が多いようです。
本来の評価制度は、組織のコミュニケーションの活性化、生産性の向上につながる仕組みです。

評価制度は本来、自分の目標と実績の差を自己評価し、認識してもらいます。上司が確認し、目標達成に向けた改善を考えるものです。

 

ここで陥りがちなのは、
単純に評価シートの項目を見て、ABCなどの評価を付ける作業だけで完結し、「無駄なもの」「面倒な作業」という認識が植え付けられてしまいます。
これでは評価制度の機能を発揮できませんね。

 

まずは、評価項目の設計を考えることです。
テンプレートをそのまま使っていないか?
当院の内容に合っているか?
等級、職種に合っているか?

 

さらに、評価シートだけで完結せずに、上司と部下の面談も取り入れてコミュニケーションを取ることで職場の関係性もよくなります。

部下は上司が自分に何を求めているかが分かりますし、
上司は部下がどんな不満を持っているか等の確認ができます。

お互いのすり合わせができることで、
定着率も上がる可能性がありますね。

 

定期的に見直しをする

実は当院には、評価シートがありますが、
何年も前のもので一度も見直し、運用がされていません。
作って初めは運用されていたようですが、これでは全く意味がありませんね。

定期的に見直しをして、正しく運用されなければ人事制度は機能しないということです。


PDCAサイクルを意識して常に改善を繰り返さないと良いものは完成しません。
はじめは、シンプルなものから開始して、評価者などから聞き取りを行い見直しを繰り返しながら、更新し続けるのがいいと思います。

 

人事部で対応できない?

病院によっては、人事部が総務部と兼務だったりして、手が回らないということもありますね。人事評価のシステムを提供されているところもありますので、
0から設計するのは難しいという病院は、検討してみてもいいかもしれません。
院内で頑張って作ってみたものの、中途半端なものを運用すれば逆効果ですね。

 

まとめ

人事制度は良い組織作りの根幹です。

病院全体でしっかりとした人事制度を整えることで、能力の高い職員が定着し、質の高い医療を継続して提供できるようになります。

病院運営をする上で、人件費に投資することを惜しんではいけませんね。