医療事務員のブログ

若手医療事務員が日々感じたことを書き残します。

扇田病院着服問題から見える病院の問題点とは?

Photo:Money_Tonys By:Slick Vic
先日医療系ニュースを見ていたら、秋田県の病院で40代の女性職員が1億円あまりの横領・着服をしていたニュースがありました。
どのように横領着服されていたのか、
金額もかなりの大金なので、なぜ誰も気が付かなかったのか。
そこには病院の問題点が潜んでいました。

扇田病院着服問題:手口巧妙、監視の目届かず|秋田魁新報電子版

 

病院の概要

大館市立扇田病院
一般病床 62床、療養病床 42床 計104床
117名(正職員78名、臨時職員39名)平成24年3月1日現在、委託職員含まず
※ホームページより転用
地域の医療を担う病院といえますね。

 

事件の経緯

ネットニュースから転用します。
40代の女性委託職員は、2004年から1人で会計窓口を担当。
病院は民間の2社と医療事務の業務委託契約を結んでいたようです。
4月に40代元職員は退職。
6月に新たな会計担当者が集計していたところ、システムに計上されていない領収書の控えが多数見つかり、着服が判明しました。

 

驚くべき着服額

9年2カ月間で着服した金額
なんと1億1792万円

年間1000蔓延を超える金額です!
いくら職員だからとはいえ、
こんなに好き放題できるものなのでしょうか。

 

40代女性の手口とは

2004年から、1人で会計窓口を担当していたようです。
自己負担分の診療費として入金された現金と領収書の控えを抜き取り、
その都度会計システムから入金データを削除。

 

それによって、「システム」と「現金」のズレが生じ、まるごと自分のものにしていたということです。
自己負担金から1億も集めようと思うとかなりの労力だと思います。

通常、自己負担金は少なく、給付される割合の方が多いです。
地域の医療を担う病院だと、高齢者が多いと推測されるので、
なおさら自己負担金は少なかったと言えます。

何千回、何万回と繰り返していったのでしょう。

 

病院側の問題

病院の収益にかかわる部分の会計業務を一人だけで行わせた、
しかも、病院職員ではなく委託職員です。

上司の管理があるわけでもなく、周囲の監視が届かなかったのが問題です。

一人で仕事が好きなようにできる。
そんな時、「こうすれば、お金を抜いてもばれないんじゃ・・」
と思われたのではないでしょうか。

 

まとめ

現場の管理ができる状況になければいけません。
いくら人がいないから、担当者がしっかりしているからといって、管理を怠ってしまってはいけないということです。


特に収入に関係する業務については、ダブルチェックができる体制が必要です。
自分なりに仕事の方法をカイゼンしたり、前向きにとらえてくれれば良いのですが、手を抜いてサボったり、今回の事例のように横領や着服に走ったりする可能性も考えなくてはいけません。
職員のメンタルケアも含めて管理が必要ですね。